23分間に6回発生した活発な地震活動の概要
1/6(火)の午前中、島根県東部を震源とする活発な地震活動が相次ぎました。最初のM6.2の地震発生後、気象庁によると、わずか23分間で6回、午前11時30分までに震度1以上を観測する地震が合計11回発生しています。住民の間には、頻繁な揺れに対する強い警戒感が広がっています。
震源地と最大震度(最初のM6.2)
最初の強い揺れは、午前10時18分ごろに発生しました。震源は島根県東部、震源の深さは10キロ、マグニチュードはM6.2と推定されています。
【M6.2 地震の概要】
- 発生日時:1/6(火) 午前10時18分ごろ
- 震源:島根県東部
- マグニチュード:M6.2
- 震源の深さ:10キロ
- 最大震度5強を観測した地域:島根県(松江市、安来市)、鳥取県(境港市、鳥取日野町、江府町)
活発化する地震活動:午前11時半までに計11回
この日の地震活動は極めて活発で、午前10時18分のM6.2の地震発生から、わずか72分後の午前11時30分までに震度1以上を観測する地震が、計11回も連続して発生しました。M5クラスの地震が短時間で複数回発生するなど、強い余震活動が特徴的です。
【最警戒のポイント】
最初のM6.2の地震後、午前10時28分にM5.1(震度5弱)、午前10時37分にM5.4(震度4)と、立て続けに強い揺れが発生しました。短時間でM5クラスの地震が相次いだことで、緊急地震速報も発表され、住民は身の安全を確保することに追われました。
連続地震の詳細データ:発生時刻と規模の比較
午前10時台から11時台にかけて発生した計11回の地震のうち、M4.0以上を観測した主要な地震活動のデータをまとめました。
| 発生時刻 | マグニチュード (M) | 震源の深さ | 最大震度 | 主な観測地域 |
|---|---|---|---|---|
| 午前10時18分 | 6.2 | 10キロ | 5強 | 境港市、松江市、安来市、鳥取日野町、江府町 |
| 午前10時24分 | 4.5 | 10キロ | 3 | 米子市など |
| 午前10時28分 | 5.1 | 10キロ | 5弱 | 安来市 |
| 午前10時37分 | 5.4 | 10キロ | 4 | 湯梨浜町、北栄町、米子市など |
| 午前11時00分 | 4.1 | 10キロ | 3 | 安来市 |
| その他の6回 | 3.2~3.8 | 10~20キロ | 1~2 | 計11回(午前11時30分までに発生) |
※ その他の6回(10:34/10:41/10:50/11:10/11:13/11:29発生)は、震度1または震度2を観測しています。
各地の被害状況とインフラへの影響:長周期地震動「階級4」も観測
震度5強を観測した地域を中心に、人的被害や建物・インフラへの影響が報告されています。特に揺れの強さを示す証言や、高層階特有の揺れである長周期地震動の観測が注目されています。
人的被害と救急搬送の状況
突然の強い揺れにより、各地でけが人が発生し、救急搬送されています。報道によると、広島県内では2人が負傷したほか、島根県松江市では4人が救急搬送されたことが確認されています(ABEMA TIMES、読売新聞オンライン、テレビ朝日系ANN)。主な搬送事例は、転倒による負傷や、調理中の急な揺れによるやけどなどです。
建物・施設の被害報告
現地からは、建物の損傷や物の倒壊に関する報告が寄せられています。毎日新聞は、揺れが強く「ドーンと突き上げる揺れ」だったとの証言とともに、建物廊下に亀裂が入った事例を確認したと報じています。また、住民からは「外に出たら灯籠が崩れていた」といった報告もあります(読売新聞オンライン)。
地震発生時、現地で個展準備中だった華道家の假屋崎省吾氏は、「何度も何度も警報が鳴り響いた」「怖くて、怖くて」とSNSを通じて当時の状況を伝え、連続する地震に対する強い恐怖感を語っています(J-CASTニュース)。
注目される長周期地震動の観測
今回の地震では、広範囲で長周期地震動が観測されました。特に鳥取県境港市東本町では、長周期地震動の「階級4」が観測されています(TBS NEWS DIG)。
長周期地震動 階級4とは?
長周期地震動とは、周期(揺れが往復する時間)が長いゆっくりとした大きな揺れで、特に高層ビルなどで共振し、大きく長時間揺れ続ける特徴があります。
- 階級4(極めて大きな揺れ):立っていることが極めて困難で、はう姿勢でないと移動できないほどです。棚の上の食器類や本が飛び出すことがあり、耐震性の低い建物では大きな被害が生じる可能性が高まります(MBC南日本放送)。
- 広域的な観測:鳥取・島根以外にも、大阪、四国、九州といった広範囲で長周期地震動の「階級1」が観測されました(MBC南日本放送)。
交通・インフラへの影響と原発の状況
地震の影響で、交通網にも乱れが生じました。山陽新幹線は、岡山~広島間の上下線で一時運転見合わせとなりましたが、その後、順次運転を再開しています。
インフラ面では、中国地方にある原子力発電所施設について、現時点で数値に異常は確認されていません(読売新聞オンライン)。
気象庁・専門家による今後の見解と警戒情報
気象庁および専門家は、活発な地震活動を受け、住民に対し引き続き最大限の警戒を呼びかけています。特に余震による被害や、降雨による二次災害のリスクに注意が必要です。
今後1週間程度の強い揺れへの警戒
【気象庁からの警告】
地震活動が活発な状況が続いており、地震発生から今後1週間程度は、今回と同程度の地震、またはさらに強い揺れが発生する可能性があるため、引き続き注意が必要です(tenki.jp、TBS NEWS DIG)。
揺れが強かった地域では、すでに地盤が緩んでいる可能性があります。落石やがけ崩れなどの危険性が高まっているため、今後の降雨予報にも注意し、土砂災害などの二次災害に警戒してください。
過去の地震活動との関連性:鳥取県西部地震との比較
ジャーナリストで防災士の関口威人氏は、今回の地震の背景について、過去の地震活動や活断層との関連を解説しています。
| 比較項目 | 専門家の見解(関口威人氏解説より) |
|---|---|
| 鳥取県西部地震 (2000年 M7.3) との関連 | 今回の地震は、広い意味で2000年の鳥取県西部地震の発生エリアに含まれるが、当時はあまり揺れていない場所が今回は揺れた。 |
| 活断層との関連 | 周辺には日南湖断層など確認されている活断層もあるが、気象庁は「今回はそうした活断層による地震ではない」と指摘している。 |
| 地域特性と備え | この地域は活断層は少ないが地震が活発な地域である。活断層の有無にとらわれずに、家具の固定や避難経路の確認などの備えを行うことが重要である。 |
日本海側地震と南海トラフ地震の懸念
広域的な地震活動の懸念についても専門家から言及されています。FNNプライムオンラインの報道では、専門家が「日本海側の地震が南海トラフに影響するか懸念」しているとし、過去の事例として1943年の鳥取地震の翌年に南海トラフと“連動”発生したケースがあるとの指摘があり、防災意識を広範囲で持つことの重要性が示唆されています。
住民・関係者の動きと広がる支援の輪
地震発生直後、政府や地元関係者、そして市民の間でも迅速な対応が取られています。
政府の初動対応と情報収集
政府は、震度5強の地震発生を受け、直ちに官邸に連絡室を設置し、情報収集を開始しました(毎日新聞)。高市総理は、現時点で人的・物的被害は確認中との報告を受けていると発言し、被害状況の確認を急ぐよう指示を出しています。
地元出身者による情報発信
鳥取県出身の女優、山本舞香氏は、地震発生を受けて「実家に飛んで帰りました」とSNSで報告。地元出身者として、自身の安否情報とともに避難の呼びかけを行うなど、被災地の状況発信と啓発に貢献しています(モデルプレス、日刊スポーツ)。
関連する災害からの教訓
この地震を通じて、日本全体で防災意識が高まっています。参照情報内には「能登半島地震2年。あなたの想いを寄付で現地に届けませんか」というメッセージがあり、過去の大規模災害の経験を活かし、継続的な被災地支援を行う重要性が強調されています。
あなたの備えは大丈夫? 今すぐ確認すべき防災ポイント
今回の島根・鳥取での連続地震は、強い揺れがいつ、どこで発生してもおかしくないという現実を私たちに突きつけました。特に今後1週間は警戒が必要な期間です。今すぐ、あなたの備えを見直しましょう。
【重要】改めて見直す地震への「備え」チェックリスト
- 家具の固定状況の確認:震度5強の地域では、家具の転倒による負傷者が多く発生しています。L字金具や突っ張り棒などで、タンスや冷蔵庫などの大型家具が確実に固定できているか再確認してください。
- 避難経路の再確認:家族で避難場所や避難経路を再確認しましょう。特に寝室から出口までの間に、倒れたら危険なものや、経路を塞ぎかねないものがないかチェックが必要です。
- 家族間での連絡手段の確保:災害が発生した際、家族が離れていても安否を確認できる方法(災害用伝言ダイヤルやSNSの使用ルール)を決めていますか?
- 非常持ち出し袋の点検:水、食料(最低3日分)、ラジオ、常備薬、懐中電灯、携帯トイレなどが揃っているか、食料や水、バッテリーの期限切れがないか点検しましょう。
長周期地震動に特化した対策
「階級4」が観測されたことから、特に高層階(マンションやオフィス)にいる方は、長周期地震動に対する意識的な対策が求められます。
- 高層階のアドバイス:長周期地震動は、揺れが長時間かつ大きくなります。すぐに窓を開けたり、火を消そうと焦ったりせず、まず頭と体を保護し、揺れが収まるのを待ちます。
- 家具の移動防止:キャスター付きの家具(複合機、棚、冷蔵庫など)は大きく移動し、ドアを塞いだり、人に衝突したりする危険性が高まります。移動防止ストッパーや固定器具で、移動を防ぐ対策を強化してください。
読者の防災意識の現状
Yahoo!ニュース「みんなの意見」の投票結果によると、自然災害への備えに対する意識は高いものの、行動に移せていない層も一定数存在します(投票数:12,887票)。
| 防災意識のレベル | 割合 |
|---|---|
| 常に意識している | 37.3% |
| 時々意識している | 38.1% |
| あまり意識していない | 15.9% |
| 全く意識していない | 7.7% |
約8割の人が意識を持っていますが、この意識を具体的な「行動」や「準備」へと結びつけることこそが、今回の連続地震がもたらす最大の教訓です。
まとめと今後の展望
島根県東部を震源とするM6.2の地震と、それに続く計11回の活発な地震活動は、中国地方における地震リスクの高さを改めて示しました。短時間でのM5クラスの連続発生は、今後の活動に対する警戒レベルを上げています。
気象庁が呼びかけている通り、住民の皆様は今後1週間程度、同等かそれ以上の強い揺れに最大限の注意を払い、冷静かつ迅速な行動を取れるよう準備を整えてください。
最新の余震情報や復旧状況に関する情報を継続的に確認し、安全確保のための行動を最優先することが求められます。地域の皆様の安全と、一刻も早い生活の安定を心よりお祈り申し上げます。


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